ぷらっとホームは2009年7月9日、クラウドオペレーティングシステムの「VMware vSphere 4」を組み込み、企業や研究機関などのITインフラへ仮想化環境をスピーディかつスムースに導入可能なシステム構築サービス「仮想化ソリューションパッケージ」の提供開始を発表した。
ぷらっとホームの「仮想化ソリューションパッケージ」は、仮想化ソフトウェアとしてサーバー、ストレージ、ネットワークから構成された大規模なインフラストラクチャを動的かつ柔軟、シームレスに統合管理可能なVMware vSphere 4を採用。仮想化用サーバーとしては、データセンターでのクラウドコンピューティング運用を想定した、インテル サーバーボード S5500WB搭載の1Uサーバー「CloudStation E」を採用することで、高い処理能力と運用性を持つ仮想化インフラの提供が可能となる。
基本的な構成としては、仮想化用サーバーとして3台のCloudStation E、仮想化環境管理用サーバーとして1台のインテルXeonプロセッサ5500番台搭載1Uサーバー TRQX-1/55SA、仮想化ソフトウェアとして最新のVMware vSphere 4。顧客の求める機能に合わせて、VMware vSphere 4のライセンスパッケージが異なる以下の3つのプランが用意されているほか、各プランをベースとした、構成の追加や変更も可能とのこと。
以下の3つのプラン構成を提供する。
- VMwareエントリーパッケージ:VMware vSphere 4 Essentialsを採用した導入しやすいプラン。サーバー台数の追加は不可だが、HA(High Availability:高可用性)機能やデータリカバリ機能を備えた仮想化環境をスピーディに導入可能。
- VMwareスタンダードパッケージ:VMware vSphere 4 Standardを採用し、サーバー台数の増設も可能な企業向けプラン。HA機能に加え、物理ストレージ容量を超えた仮想ストレージ領域を設定できるThin Provisioning(容量仮想化技術)機能を搭載。
- VMwareエンタープライズパッケージ:VMware vSphere 4 Enterprise plusを採用し、可用性を高め、システムの効率性および運用管理を向上させる機能を多く含んだ、大規模データセンターに最適なプラン。サーバー台数をより多く構成することが可能で、VMware Storage VMotion やVMware vShield Zonesといったさまざまな機能を搭載。
いずれのパッケージにも共通の仕様は下表のとおり。
仮想化用サーバー | CloudStation E(Xeon L5520 2.26GHz×2、24GBメモリ、HDDなし) |
管理用サーバー | TRQX-1/55SA(Xeon E5520 2GHz、2GBメモリ、RAID 1構成の250GB HDD×2) |
追加可能なオプション | FCストレージの追加(TrusRAID FC スイッチ付) |
保守内容 | ハードウェア:センドバック3年、初年度地域限定オンサイト ソフトウェア(初年度):メールサポート、アップデート権 |
今回提供する「ソリューションパッケージ」により、ユーザーは求める機能に合わせてあらかじめ構築・価格設定されたシステム構成ラインナップから選択するだけで、それぞれの環境に合わせた最適なITシステムを計画どおり導入できるとしている。
仮想化ソリューションパッケージ
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ぷらっとホーム
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