[市場動向]

リコーと日本IBM、クラウドコンピューティング分野で協業

2009年7月26日(日)IT Leaders編集部

リコーと日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は2009年7月24日、国内の中堅・大手企業向けに、IBMのグループウェア「IBM Lotus Notes/Domino(以下、Lotus Notes/Domino)」の機能をクラウド環境で利用するサービスを提供することについて協業すると発表した。両社は、営業およびマーケティング活動を共同で展開する。

リコーは、日本IBMの協力のもとに、サーバーハードウェア、ソフトウェア(OS、Lotus Notes/Dominoシステム)及びそれらの運用・保守・監視業務から、Lotus Notes/Dominoの基本機能(ユーザー、IDファイル、アドレス帳のメンテナンス等)の業務代行までを含めたサービスをクラウド環境で提供する。これにより、これまでシステム運用管理担当者の負荷になっていたハードウェア障害や利用者からの問合せ対応、セキュリティパッチの適用やデータバックアップ作業などがなくなる。

またリコーは、約12年にわたりLotus Notes/Dominoを販売・導入しており、その実績の中で培ってきたユーザーの課題解決力と、リコーグループ内での豊富な社内実践から生まれた Lotus Notes/Dominoによる社内プロセス改善ノウハウを融合し、顧客に情報システムを有効活用していただく提案を行う。これらのサービスを、利用者数や契約ディスク容量に応じたライセンス料込みの月額従量制で提供することで、顧客の初期導入コストを抑える。

さらにリコーは、この新サービスを通じて、顧客のクライアントPCのレンタルサービスや、導入から運用・保守の業務を全て代行する「クライアントマネージドサービス」など、既存サービスを強化し、顧客のITコスト削減と業務効率化を実現するソリューションを提供する。

新サービスの概要は以下のとおり。

  • Lotus Notes/Dominoの機能をクラウド環境で提供する。
  • Lotus Notes/Dominoの基本機能(ユーザー、IDファイル、アドレス帳のメンテナンス等)の業務代行を実施。
  • リコーグループで実践した豊富なLotus Notes/Domino活用・運用ノウハウの顧客への提案、顧客のLotus Notes/Dominoアプリケーションに関する相談に的確に応えるアドバイザーを顧客毎に設置。
  • 従来の「守りのIT投資」から、「攻めのIT投資」への戦略的転換を目指し、顧客の「トータルオフィスコストの見える化」と「TCO削減」の実現やBCPの実現に向けた提案を実施。

新サービスの特長は以下のとおり。

  • Lotus Notes/Dominoサーバーハードウェア、OS等の資産やLotus Notes/Dominoライセンスの購入が不要。
  • ハードウェア保守、ソフトウェアのセキュリティパッチ対応等のシステム運用が不要なため、システムの運用・管理コストの削減が可能。さらにLotus Notes/Dominoシステム基盤の運用・管理業務コストの削減が可能。
  • 月額従量制で提供。利用者(クライアント)数の増減、利用アプリケーションの増加等による、CPU、ディスク資源等の拡張などにも柔軟に対応でき、必要最低限の投資で業務の継続運用が可能。
  • 自社で蓄積したノウハウをコンサルティングなどの形でサービスを提供。

リコー
http://www.ricoh.co.jp/

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リコー / IBM / 協業・提携 / Lotus / グループウェア / Notes/Domino

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