アクセンチュアは2009年8月20日、クラウド関連の3つの新サービスを発表した。「Consulting & SI on Cloud」「Managed Cloud Service Delivered」「Accenture as a Service」である。
アクセンチュアの「Consulting & SI on Cloud」は、クラウド上のシステム設計・構築を支援するサービスである。クラウド適用範囲やSLAなどを定義する企画段階にかかる期間は1カ月程度という。さらに、「インドにある当社のクラウド開発拠点では独自の方法論を用いて作業を工業化しているため、システム構築にかかる期間も大幅に圧縮できる」(システムインテグレーション&テクノロジー本部の沼畑幸二エグゼクティブ・パートナー)としている。
「Managed Cloud Service Delivered」は、インターネット上のパブリッククラウドと、1社占有型のプライベートクラウドを組み合わせたハイブリッドクラウドを整備・運用するサービスである。アクセンチュアがユーザーのニーズに合わせて複数のクラウド事業者からサービスを調達し、ユーザー企業に提供する。
外部のクラウドサービスのセキュリティや信頼性がユーザー企業の要求レベルに達しない場合、アクセンチュアが認証基盤の整備やサーバーの冗長化といったサポートを実施する。企業ごとの要件に対しては、個別サービスを提供する。
「Accenture as a Service」は、同一業界内の複数企業が低価格の標準サービスを共同利用できるSaaSである。アクセンチュア自身がクラウド環境を構築する。欧米ではすでに、航空券発券業務向けに「Navitaire」と呼ぶSaaSを提供済みである。日本においては、化学物質関連の許認可申請を支援するSaaSを年内にスタートさせる予定だ。サービス価格は、現段階では未定。