インフォテリアは2009年12月21日、ソフト保守サポートのポイント制度「保守割」を開始した。ユーザーの生の声を収集し、製品/サービスの開発や強化に役立てることが狙いだ。同社は多くの国産ソフトベンダーと同じくパートナー販売が主体のため、製品/サービスについてユーザーから直に意見を収集する手段に弱かった。
インフォテリアの「保守割」では、同社が実施する顧客満足度調査への回答を条件に、保守サポート料の一定率に相当するポイントを発行する。発行率は1年目が3%、2年目が4%、3年目以降が5%。ユーザーは1ポイント1円に換算してキャッシュバックを受けたり、インフォテリアが開催する製品講習の受講料に充当できる。
保守サポート料はベンダーの収益源になっているケースが多く、企業向けソフトの分野で保守サポート料のキャッシュバックに踏み切る例は極めて珍しい。だが、油野達也執行役員は「保守割に要する費用は、ユーザーと当社を結ぶホットラインを構築するための投資。長期的な視点で見れば、決して高くはない」と言い切る。 (栗原)