TKCは2010年10月12日、シンクライアント対応版の「TASK.NETシリーズ」の提供を開始すると発表した。これは「TKCクラウドサービス」の一環として提供するもので、シンクライアント対応で、かつすべての業務システムをハウジングできる環境を整えた基幹業務システムの提供は業界初となる。
同サービスにより、市区町村では重要な行政情報の保護・管理体制の一層の強化がはかられるとともに、クライアントパソコンの性能に依存しないシステム構成となる。これまで5年程度で買い換えていたパソコンを期間延長して利用できるようになるなど「トータルコストの削減」や「電子自治体の最適化」の効果が期待できる。
同サービスのシンクライアント対応により、(1)行政情報の保護・管理体制の一層の強化、(2)運用・保守にかかる手間や労力の削減、(3)24時間365日の安心・安定稼働の実現――などの付加価値が追加される。
シンクライアント対応版「TASK.NETシリーズ」の特長は以下のとおり。
- TKCクラウドサービス
「TKCクラウドサービス」の1つとして提供される。 - 高いユーザビリティ
「TASK.NETシリーズ」の機能やユーザインターフェイスはそのままに、シンクライアント環境へ対応。また、独自技術によりシンクライアントが持つ「印刷スピード」の問題を解決し、高精度な印刷処理を実現する。 - 情報セキュリティの向上
サーバとクライアントの間の、すべての通信を暗号化。また、すべてのデータをサーバで集中管理するため、クライアントからの情報漏えいのリスクを低減できる。 - 処理スピードの向上
画面転送型のシンクライアント技術を採用しているため、クライアントパソコンの性能や、ネットワーク回線の速度に関わらず快適な処理スピードを実現。 - 優れた柔軟性と拡張性
システム整備状況や業務形態に合わせて、サーバを「庁内へ設置(庁内設置型)」「TKCインターネット・サービスセンターへハウジング(ASP利用型)」「システムを共同利用(フルアウトソーシング型)」するかを選択可能。また、「庁内設置型」から「ASP利用型」、あるいは「フルアウトソーシング型」へ容易に移行することも可能。
シンクライアント対応版「TASK.NETシリーズ」は、2011年1月より第1号ユーザーで稼働を開始する予定。正式提供は2011年春を予定されている。同社は2013年までに同サービスを50団体へ導入することを目指す。