[ザ・プロジェクト]

社内にITインフラはいらない〜大和ハウス工業のフルクラウド化宣言

大和ハウス工業

2012年9月19日(水)川上 潤司(IT Leaders編集部)

「ITインフラは一切持たない」。大和ハウス工業はフルクラウド化を宣言する。事実、複数ベンダーのクラウドサービスを適材適所で使い分け、運用管理の手間を大幅に削減した。さらに、ユーザーニーズに応じた新システムの早期立ち上げも可能にした。(聞き手は本誌副編集長・川上潤司 Photo:福島正造)

 

─既存システムのクラウド移行を積極的に推進し、所有から利用モデルへの転換を急いでいると聞きました。そもそものきっかけからお伺いしたい。

加藤:源流をたどると、2006年にさかのぼります。そのころ、当社は社内のサーバールームや外部のデータセンターに、PCサーバーから大きなラック型に至るまで大小合わせて600〜700台の物理サーバーを所有していました。ご想像の通り、それらの運用管理は大変な作業でした。ここにいる櫻井をはじめ、担当者たちは人間らしい生活を送れていなかった。

─そんな大げさな(笑)。

加藤:いやいや、本当です。ネットワークやハードディスクに障害が発生したとなれば、夜中でも飛んでいって復旧させなければなりません。それから計画停止。これは業務時間外に実施する必要があります。小さいシステムであれば皆が眠っている夜間、大規模であれば盆暮れや5月の連休を返上して作業していた。

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