中国メディア各社の報道から、IT関連の最新動向を紹介する「中国電脳事情」。1カ月間に報じられた主要なニュースから重要なものをピックアップしてお伝えする。
浪潮Inspurスパコンがジンバブエに登場
─新華社(2015年2月7日)
中国政府による援助の下、中国でスーパーコンピュータ事業を展開する浪潮集団(Inspur)が請け負った「ジンバブエ高性能コンピュータセンター」が2月6日から稼働した。ジンバブエ政府の発表によると、同国はアフリカで5番目にスパコンを有する国となった。同スパコンの演算能力はアフリカで2位になるという。
同スパコンセンターはジンバブエ大学内に設置される。システムの演算速度は毎秒36兆FLOPS、ストレージ総容量は72TBに達し、中国が独自に研究開発したサーバー「TS850」「TS10000」で構成される。同スパコンは主に生命科学、気象、教育、科学研究などの分野で使用されるという。なお、センターの核心部分の設備投資額は3300万元で、中国政府による無利子貸付で建設され、建物および周辺施設はジンバブエが提供する枠組みとなっている。
浪潮集団の副総裁である黄剛氏は、「高性能なスパコンセンターは国家の科学技術の進歩と企業によるイノベーションのブースターであり、産業全体の成長や多くのハイレベルな人材育成を行うことが可能となる」とコメント。そのうえで、「ジンバブエの科学技術の実力は、これまでより5~10年ほど早く成長することが可能となるだろう」と自社の技術力に自信をのぞかせた。
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