[イベントレポート]
Dreamforce 2015で見えてきたSalesforceが目指す先、IoT軸にプラットフォームを統合・刷新し競合とも提携
2015年9月25日(金)五味 明子(ITジャーナリスト/IT Leaders編集委員)
米サンフランシスコで2015年9月15日〜18日(現地時間)の4日間に渡り開催された米Salesforce.comの年次プライベートカンファレンス「Dreamforce 2015」。過去最高の16万5000人を超える来場者を集め、盛況のうちに幕を閉じた。ビジネスの世界においてもクラウドネイティブやモバイルファーストの流れが鮮明になる中で同社は、“Customer Succss Platform”を掲げ、クラウドコンピューティング市場で強い存在感を示し続けている。そのSalesforceが、Dreamforce 2015でどんなメッセージを発したのか。4日間の取材を通し、同社が取ろうとしている戦略を検証したい。
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「目指すゴールは単なる“モノのインターネット(Internet of Things)”を超えた“顧客のインターネット(Internet of Customers)”だ」−−。
9月16日の基調講演に登壇したSalesforceのCEOであるMarc Benioff(マーク・ベニオフ)氏は、こう訴えた(写真1)。
IoT Cloudは「顧客の成功のためのプラットフォーム」
Dreamforce2015に合わせてSalesforceは、同社7つめのプラットフォームである「Salesforce IoT Cloud」を発表し、IoT市場への本格参入を果たした(関連記事『米Salesforce.comが「IoT Cloud」を発表、IoT市場に本格参入へ』)。
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Benioff氏は、「2020年までには750億ものデバイスがインターネットに接続されるようになる。これはITのレボリューションではなく、顧客にとってのレボリューションだ。我々のIoT Cloudは顧客の成功のためのプラットフォームである」と強調する(写真2)。
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