医療・介護系の人材サービスを提供するソラストは2019年7月24日、クラウド型のタレントマネジメントソフト「SAP SuccessFactors」を2019年11月に導入すると発表した。システムの導入はアビームコンサルティングが担当する。
ソラストは、医療事務の受託や介護サービス、保育サービスなどを提供しており、全国で約2万6500人の社員を抱えている。これらの社員を経営資源として位置付け、価値を最大化することが、経営上の重要課題となっている。2018年度の売上高(連結)は842億円である。
従来は、管理型の人事になっていたという。労務管理に必要な人事情報を記録し、入社、退職、異動に関わる人事手続を行うだけに終始していたという。これを、SAP SuccessFactorsを導入して脱却する。社員が発揮したパフォーマンスと報酬を連動させるなど、モチベーションを引き出す制度を構築する。
タレントマネジメントに取り組む。「どんな経験とスキルを持った社員が、どんな配置になっているのか」、「結果として、組織のパフォーマンス向上や、社員のキャリアアップにつながっているのか」、などを把握・分析し、人事を適正化する。
将来的には、買収によって拡張するグループ会社にもSAP SuccessFactorsを適用する。これにより、ソラストグループ全体で人事システムや人事管理を統合していく。なお、ソラストは今回、SAP SuccessFactorsの推進にあたって新組織「HR tech推進部」を創設した。