ノーリツ(本社:兵庫県神戸市)は2019年8月28日、コンタクトセンターでの修理受付業務に、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の自動音声対応システム「CTC-AICON」を導入したと発表した。2019年9月から運用を開始する。修理受付の約10%(年間6万件程度)の自動化を見込んでいる。
ノーリツは、ガス・石油給湯機器メーカーである。コンタクトセンターでは、製品の仕様や修理・故障などについて、問い合わせを受けている。同社は現在、コンタクトセンターの応対品質の向上や業務効率化に取り組んでいる。
今回、コンタクトセンターにおける修理の受付を自動化するシステムとして、CTC-AICONを導入した(図1)。音声認識によって顧客の声をテキスト化し、AIがテキストを分析し、文脈や意味を解釈した上で故障の原因や対処策を特定する。
図1:ノーリツがコンタクトセンターに導入した、電話での修理受付を自動化する音声対応システムの概要(出典:ノーリツ)
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一連のプロセスの中で、会話形式のヒアリングを自動で行う。この上で、AIが訪問での修理が必要と判断した場合は、対象の製品名や訪問先住所、電話番号の登録までを自動で行う。
また、より詳細なヒアリングが必要だったり、顧客が希望した場合には、問い合わせの内容や状況にあわせて、自動応答とオペレーターによる対応をAIが適切に配分する。これにより、応対の迅速化と応対品質の向上を両立している。