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日本ユニシス、ローコード開発「OutSystems」を用いたシステム構築サービスを体系化

2021年2月9日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本ユニシスは2021年2月9日、ローコード開発ツール「OutSystems」と関連サービスを同日付で販売開始した。システム開発にOutSystemsを使うことによって、開発工程を簡略化/自動化する。開発期間を短縮し、開発工数を削減する。従来もOutSystemsを利用したシステム構築サービスを提供してきたが、今回ライセンスの販売を開始するととともにOutSystemsによるシステム構築サービスを体系化した。

 「OutSystems」は、米OutSystemsが開発・提供するローコード(Low Code)開発ツールである(関連記事ローコード開発ツールのOutSystems、基幹システムのカスタム開発が増加)。ソースコードを書くことなく、GUIの操作で.NET環境(C#)のWebアプリケーションを構築できることをセールスポイントにしている。

 日本ユニシスは2018年度から、システム構築サービスの一部でOutSystemsを扱っており、システム要件とのフィット&ギャップなどに関する知見を蓄積している。今回、OutSystemsの国内ライセンス販売を開始すると共に、OutSystemsの適用検討から保守運用までをワンストップで支援するメニューを用意した(図1表1)。

図1:日本ユニシスが提供する、OutSystemsを用いたシステム構築サービスの概要(出典:日本ユニシス)図1:日本ユニシスが提供する、OutSystemsを用いたシステム構築サービスの概要(出典:日本ユニシス)
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 例えば、利用者視点でシステムを設計するUX設計支援サービスや、変更・修正に柔軟に対応できるアジャイル開発のプロセスを支援するサービスなど、ローコード開発に活用できる関連サービスを提供する。

 OutSystemsの適用領域として、オムニチャネルやモバイルUIを迅速に開発して顧客体験価値を高める使い方ができる。また、基幹システムのモダナイゼーション化など、企業全体にわたる大規模開発基盤として適用できる。

 旧来のカスタマイズパッケージや老朽化したシステムは、保守や変更のためにコストや時間がかかってしまう。一方、OutSystemsでは、これまでであれば長期間かかっていたシステムの再構築を短縮化できるとアピールする。

 クラウド環境でリモートでアプリケーションを開発できることもOutSystemsのメリットだとしている。OutSystemsとアジャイル開発やDevOpsを前提とした各種ツールと組み合わせて使うことで、テレワークでのソフトウェア開発に向くとしている。

 なお、日本ユニシスグループのケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズは、アジャイル手法を用いた大規模なシステム開発プロジェクトの上流工程を改善するローコード向けの方法論「AgileDX」を、OutSystemsの国内販売代理店であるBlueMemeと共同で開発しているという。

表1:日本ユニシスが提供するOutSystems関連サービスの概要(出典:日本ユニシス)
区分 サービス名 サービス概要
OutSystems支援メニュー コンサルティング OutSystemsの活用プロセスを策定する。OutSystemsの特性に合った業務/システムかどうかや、部分適用の可能性などを調査・分析する
PoC OutSystemsを用いたシステム化要件の実現性を、プロトタイプ開発を通じて検証する
ソフトウェアサポート OutSystemsの契約、仕様、不具合に関して日本語でサポートする
導入支援 OutSystemsで開発する上でのアーキテクチャの策定、標準化、共通部品開発、パイロット開発を支援する
導入フォローアップ OutSystemsでのシステム設計/開発などに関する問い合わせに回答する
ローコード関連サービス UX設計支援 UI/UXの専門家が業務やユーザーを調査し、業務自体のあり方から見直す。ローコードで実現できる、利用しやすいシステム設計を支援する
アジャイル開発プロセス支援 ローコードツールと相性が良いアジャイル開発プロセスの実践を支援する
UIテスト自動化支援 UIテスト自動化ツールを用いてローコードで開発したアプリケーションに対する統合テストの自動化を支援する
システム運用保守 ローコードツールを使ってシステムを運用保守する
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OutSystems / ローコード / アジャイル / DevOps / Unisys / SIer

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