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ServiceNow、アプリケーション開発基盤「Now Platform」新版、現場部門による内製化/市民開発を支援

2021年3月12日(金)日川 佳三(IT Leaders編集部)

ServiceNow Japanは2021年3月12日、業務アプリケーション開発基盤「Now Platform」の新版「Quebec」をリリースした。新版では、アプリケーション開発機能を強化し、Service Nowに詳しくない現場のエンドユーザーでもワークフローアプリケーションを容易に開発できる機能「App Engine Studio」が加わった。

 米ServiceNow(日本法人:ServiceNow Japan)は、ITサービス管理(ITSM)、顧客対応、従業員対応などのワークフローベースのアプリケーションをSaaSで提供しているベンダーである。

 PaaSの「Now Platform」上に、用途ごとのSaaSを構築・提供している。ユーザーは、SaaSを利用するだけでなく、PaaSのアプリケーション開発基盤を用いて任意のワークフロー業務をシステム化することができる(関連記事業務ワークフローをGUIで開発できるクラウドサービス、ServiceNowがIT運用以外の領域に注力)。

 Now Platformは、半年に1回のペースでメジャーバージョンアップを図っている。前バージョンの「Paris」をリリースした2020年9月から半年後の今回、新バージョンの「Quebec」をリリースした(関連記事ServiceNowが業務アプリ開発基盤に新版、スマホのスワイプ操作で業務を遂行可能に)。

 Quebecでは、アプリケーション開発機能を強化している。開発者向けのコンポーネントをまとめ上げた「Creator Workflows」を用意した。「IT Workflows」(ITSM)、「Customer Workflows」(顧客対応)、「Employee Workflows」(従業員対応)と並ぶ、4つ目のSaaSとなる。

 システム開発の内製化/市民開発の普及に向けて、ローコードアプリケーション開発機能の「App Engine」を使いやすくする「App Engine Studio」を提供する。Service Nowの知識を持たない業務部門のエンドユーザーであっても、テンプレートを使って簡単にアプリケーションを開発できるようになった(図1)。

図1:ローコードアプリケーション開発機能のApp Engineを使いやすくする新機能として、App Engine Studioを搭載した。テンプレートを使って、現場のエンドユーザーでもアプリケーションを開発できるようにした(出典:ServiceNow Japan)図1:ローコードアプリケーション開発機能のApp Engineを使いやすくする新機能として、App Engine Studioを搭載した。テンプレートを使って、現場のエンドユーザーでもアプリケーションを開発できるようにした(出典:ServiceNow Japan)
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 Now Platformのコア機能も強化している。例えば、検索機能にAIを取り入れ、キーワードだけでなく自然言語でナレッジを検索できるようにしてユーザーの検索体験を高めている。FAQなどのナレッジから求めている知識を得られやすくなり、サービス対応チケットを用いて開発担当者に作業を委ねることなく、ビジネスユーザー自身で解決を図れる。

 ワークフロープロセスの流れのボトルネックがどこにあるかを可視化できる「Process Optimization」機能が加わった。性能監視ツールなどと連携することで、プロセスフローの改善を図れる。

 マシンラーニング(機械学習)を用いてITシステムに発生するインシデントを事前に予測する機能「ITOM Predictive AIOps」を追加した。インシデントの影響が出る前に問題点を把握したり、ワークフローを用いて自動復旧したりといった運用が可能になる。

 新製品として、法務部門の業務を支援する「Legal Service Delivery」も用意した。eDiscoveryのデータ収集プロセスを簡素化するほか、Adobe SignまたはDocuSignによる電子サイン/電子契約で契約の同意と締結のプロセスを簡素化する。

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ワークフロー / AIOps / 市民開発 / 内製化 / ローコード / ServiceNow / PaaS / Adobe Sign / 電子サイン / 電子契約

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