SAPジャパンは2021年4月19日、SAP HANA Cloudにおいて旧Sybase製品をクラウドサービスとして提供すると発表した。データベースの「SAP ASE(Adaptive Server Enterprise)」、データベースを複製する「SAP Replication Server」、DWH用途のデータベース「SAP IQ」である。
「SAP HANA Cloud」は、SAPジャパンのインメモリー型データベース管理システム「SAP HANA」のクラウドサービス版である(関連記事:SAPジャパン、SAP HANA Cloudを日本のデータセンターから提供開始)。
今回、SAP HANA Cloudにおいて、旧Sybase(サイベース)のデータベース製品をクラウドサービスとして提供開始した。大規模環境向けのRDBMS「SAP ASE(Adaptive Server Enterprise)」(画面1)、データベースを複製し可用性を高めるための「SAP Replication Server」、ビジネスインテリジェンス(BI)/データウェアハウス(DWH)用途のRDBMS「SAP IQ」の3製品である。
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ユーザーは、SAP HANAと、これらのデータベース製品群を組み合わせたアプリケーションを、SAP HANA Cloud上で一元的に構築できる。
SAPジャパンは、金融業界などでSybaseのデータベース関連製品を長年使っているユーザーは、これらをクラウドサービスとして利用を継続できること、クラウドサービス化によって、CPU能力やストレージなどのリソースをより柔軟に調達できるメリットも生まれることをアピールしている。
SAP HANA Cloudのデプロイ先となるIaaSの選択肢も拡充する。2021年度末までに、AWS(Amazon Web Services)、Azure、Google Cloud、AliCloudの4つのIaaSクラウドにデプロイできるようにする。