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カゴヤ・ジャパン、スパコン「SX-Aurora TSUBASA」を月額8万8000円でクラウド提供

2021年4月26日(月)日川 佳三(IT Leaders編集部)

カゴヤ・ジャパンは2021年4月26日、NECのスーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」をカゴヤ・ジャパンのデータセンターで運用できるサービス「SX-Aurora TSUBASAクラウド」を開始した。ホスティングサービスの価格(税込み)は、「エントリーモデル」が初期費用11万円で月額費用8万8000円、「ミドルレンジモデル」が初期費用13万2000円で月額費用29万7000円。

 SX-Aurora TSUBASAクラウドは、カゴヤ・ジャパン(本社:京都府京都市)のデータセンターで運用する、NECのスーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」のコンピューティングサービスである。カゴヤ・ジャパンが所有するSX-Aurora TSUBASAを利用するホスティングサービスと、ユーザーが所有するSX-Aurora TSUBASAを利用するハウジングサービスで構成する。

 ホスティングサービスのスペックと価格(税込み)について、「エントリーモデル」は、ベクトルエンジン「Type 10CE」を1基搭載している。ベクトルエンジンの性能は、倍精度演算性能が2.15TFLOPS、単精度演算性能が4.3TFLOPS、メモリー帯域が1TB/s、メモリー容量が24GBである。価格は、初期費用が11万円、月額費用が8万8000円である。

 「ミドルレンジモデル」は、ベクトルエンジン「Type 10BE」を2基搭載している。ベクトルエンジンの性能は、倍精度演算性能が8.65TFLOPS、単精度演算性能が17.3TFLOPS、メモリー帯域が5.4TB/s、メモリー容量が192GBである。価格は、初期費用が13万2000円、月額費用が29万7000円である。

PCIカード型のスパコン、汎用PCサーバーに搭載可能

 SX-Aurora TSUBASAは、NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SXシリーズ」の現行機である(関連記事NEC、x86とベクトルプロセッサを組み合わせた新型スパコン「SX-Aurora TSUBASA」)。最大の特徴は、ベクトルプロセッサとメモリーを搭載したベクトル演算ユニット「ベクトルエンジン」を、PCI Express接続型の拡張カードの形状とし、汎用のx86サーバーに搭載して動作するようにしたことである。

 中核部品であるPCI Express接続型のベクトル演算エンジンは、単体でも販売している(写真1)。汎用PCサーバーと組み合わせることで、SX-Aurora TSUBASA同様のベクトル型スーパーコンピュータを構築できる(関連記事NEC、ベクトル型スパコン「SX-Aurora TSUBASA」の中核部品を単体で販売)。

写真1:「SX-Aurora TSUBASA」ベクトルプロセッサの外観写真1:「SX-Aurora TSUBASA」ベクトルプロセッサの外観(出典:NEC)
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