東京海上日動あんしん生命保険が、保険商品の申し込みから契約までをインターネットで完結できるWebサイト「インターネット申込システム」を構築する。セールスフォース・ドットコムの「Salesforce Financial Services Cloud」と保険業界を含む業界特化型CRMプラットフォーム「Vlocity」を用いる。構築を支援するアビームコンサルティングが2021年5月27日に発表した。
東京海上日動あんしん生命保険は、保険商品の申し込みから契約までをインターネットで完結できるWebサイト「インターネット申込システム」を構築する。顧客は、Webブラウザやモバイルアプリを通じて保険契約の申し込み手続きを行える。すべての手続きをインターネットで完結させたいという顧客の需要に応える。
システムの構築にあたって、米セールスフォース・ドットコムの「Salesforce Financial Services Cloud」と、同社が2020年6月に買収を完了した、保険業界を含む業界特化型CRMプラットフォーム「Vlocity」を採用した。プログラミングをすることなくテンプレートを用いて申し込みサイトを開発するスタイルを採ることで、サイト開発期間を従来の約3分の1に短縮できるとしている。
新システムにより、東京海上日動あんしん生命は、顧客の声に応じて操作性を素早く改善しながら、タイムリーに商品を提供できるようになることを期待している。同社は2021年4月にデジタル戦略部を設置し、 テクノロジーやデータの高度な活用により、全社のデジタルトランスフォーメーション(DX)
構築を支援するアビームコンサルティングは、プロジェクトの背景として、保険商品に対する顧客ニーズの多様化や、非対面型の顧客接点の強化が求められている状況を挙げている。