OPSIONは2021年8月5日、仮想ワークプレイスサービス「RISA」の2D版(2次元グラフィックス版)を発表し、同日付けで無料トライアルの事前予約を開始した。正式リリースは同年8月23日の予定。2D版では、3D版のアバター機能を継承しながらPCへの負荷を抑えている。
OPSIONの「RISA」は、アバターやバーチャル空間を活用してオフィス機能を代替する仮想ワークプレイスサービスである。オンラインで仮想的なオフィス空間を共有する。オフィス機能の代替を目的としている。2020年11月に3D版(3次元グラフィックス版)をリリースしており、今回、ユーザーの要望に応える形で2D版をリリースする(画面1、関連記事:OPSIONの仮想ワークプレイス「クラウドオフィスRISA」で椅子への着席が可能に)
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同社によると、2D版のRISAでは、テレワーク推進で課題となる「コミュニケーション機会(雑談・相談)の喪失」に対して解決策となるような機能を備えているという。ゲームのようなアバターとUI、今後予定するカスタマイズ機能などによって、業務での利用にエンターテインメント要素を付加している。いわゆるゲーミフィケーションによって、リモートワーク環境下でも社員がモチベーションを高めて働ける環境を提供するとしている。
2D版は、3D版と比べてPCへの負荷が軽いというメリットがある。同社によると、CPU負荷は10分の1、メモリー負荷は4分の1(OPSION調べ)で、Web会議やチャットツール、Officeアプリケーションなどとの併用がスムーズになるという。
また、2D版ではカメラ機能を排して、音声通話のみになるが、エリアロックや画面共有機能を備え、秘匿性の高い会議にも利用できるという。
2D版に備わる機能は以下のとおりである。
- 2Dアバター:オリジナルアバターを作成できる。
- アバターのエモーション(音声付き):アバターで手を振ったり拍手をしたり、些細な感情表現ができる。
- チャット/音声通話:高品質な音声通話、手軽なチャットを行える。
- 会議室:ワールド内の会議室に入室すると個別での音声通話、チャットを行える。
- エリアロック:ほかの人に聞かれたくない話題を、会議室をロックして会話できる。
- 画面共有:最大4画面をログインしているメンバーに共有できる。
- ノック:隣の人の肩をたたくように、相手に通知を送ることができる。
- ダイレクトメッセージ:話しかける前に要件を伝えることができる。
- ステータス表示:5つのステータスから現在の状況を簡単に入力できる。
- 一言コメント:業務状況やその日の気分を入力し、会話のきっかけを作れる。
2021年9~10月には、RISAのアプリケーション版の提供を予定している。アプリケーション版では自動起動・自動ログイン機能を提供する。また、同年11~12月には、レイアウトのカスタマイズ機能や、大規模での利用に対応するフロア移動機能を提供する予定である。