JR東日本グループは、新型コロナウイルスワクチンの接種管理システムをローコード開発ツールを用いて短期構築し、約2週間で稼働を開始した。「OutSystems」を提供して同社のローコード開発を支援した伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が同年9月8日に発表した。
JR東日本グループのシステム子会社であるJR東日本情報システム(JEIS)は、グループのワクチン職域接種開始に合わせて接種管理システムを開発した。ローコード開発ツールのOutSystemsを用いた約2週間の短期開発により、2021年6月21日から稼働開始している。
開発した接種管理システムにより、予約情報(対象者の氏名や社員番号、接種の日時や場所)の誤入力/未記入を確認する作業や、対象者ごとの完了登録の作業の省力化を図っている。
職域接種会場では、タブレット画面で受付を行う。また、管理者向けのダッシュボード機能によって、グループ会社を含めた最新の接種状況をリアルタイムに把握することができているという。
同システムの開発にあたって、SIベンダーの伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)がOutSystemsの提供、システム構築、検証などの支援を行った。OutSystemsは、米OutSystemsが提供するローコード開発ツールである。ソースコードを書くことなく、GUI操作で、.NET環境(C#)のWebアプリケーションの構築が行える(関連記事:ローコード開発ツールのOutSystems、基幹システムのカスタム開発が増加)。