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赤外線リモコンの電化製品をIoT化するエッジ開発キット─アステリアの「Smart IR Edge Control Toolkit」

IoTエッジ基盤のGravioと香港Remotecの赤外線遠隔制御技術で構成

2022年8月10日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

アステリアは2022年8月9日、IoT化エッジ開発キット「Smart IR Edge Control Toolkit」を販売開始した。赤外線リモコンを使う電化製品をIoTする開発キットである。同社のIoTエッジプラットフォーム「Gravio」と、赤外線通信を使う遠隔制御システム(開発元:香港Remotec Technology)を組み合わせている。まず、空調機器用のキットをアジアで販売開始した。

 アステリアの「Smart IR Edge Control Toolkit」は、赤外線リモコンで操作する電化製品をIoT化する開発キット製品である(写真1)。アステリアのIoTエッジプラットフォーム「Gravio」と、香港Remotec Technologyが提供している、赤外線通信を使った遠隔制御システムを組み合わせている(関連記事アステリア、オフィスでIoTセンサーを活用する「Gravio」をセンサー込みで提供)。

写真1:Smart IR Edge Control Toolkitの使用イメージ(出典:アステリア)

 IoTセンサーで取得したデータを基に赤外線リモコンの信号を用いて電化製品を制御するシステムを容易に構築できるとしている。

 まず、オフィスの空調機器・設備を制御するためのキットをアジアで販売開始した。IoTセンサーで取得した温湿度、CO2濃度、在室人数などのデータを基に、赤外線リモコンの信号を用いて空調設備を制御する。これにより、オフィスのエネルギー消費を抑制する(図1)。

図1:IoTセンサーデータを使ってオフィスの空調設備を制御する例(出典:アステリア)
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 ハードウェアは、小型エッジコンピュータ本体、Gravioセンサー(温湿度センサーやCO2センサーなど計10種)、エッジコンピュータにUSBで接続するGravio用Zigbeeドングル、エッジコンピュータにUSBで接続する遠隔制御用赤外線デバイスで構成する。

 価格は、Gravio Basicプラン(貸出センサー選択個数4個)で月額5ドル、Gravio Standardプラン(貸出センサー選択個数20個)で月額200ドル。

 「オフィスで最も消費電力が大きい電化製品の1つが空調設備である。そうした製品は赤外線リモコンでの制御が主流で、センサーなどのIoTデバイスと連携稼働させるシステムの構築が難しい。こうした課題の解決に向けて、赤外線通信を用いた遠隔制御システムに関わるノウハウを持つ香港Remotec Technologyと協業した」(アステリア)。

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