[事例ニュース]

2022年9月6日(火)日川 佳三（IT Leaders編集部）

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　東急百貨店は、東京都渋谷区の3店舗で、日立製作所の小型無人店舗サービス「CO-URIBA（コウリバ）」を用いた無人店舗の実証実験を行う。CO-URIBAは、センサーを活用して行動ログを取得する機能、デジタルサイネージ、生体認証などによる本人確認・自動決済などの機能を備える（写真1）。

写真1：渋谷3店舗の東急百貨店 コスメ&ビューティーでの「CO-URIBA」の利用イメージ（出典：東急百貨店、日立製作所）
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　無人店舗では、他店舗で取り扱う化粧品ブランドのサンプルや、店舗で使えるサービスチケットなどを常設する。化粧品やビューティーリラクゼーション店舗での施術を4000円（税込）以上購入または利用した顧客を対象に、好きなものを2～3点自由に選んでもらう。

　商品棚と天井に設置したセンサーにより、「何を手に取ったか」「何を棚に戻したのか」「最終的に何を選んだか」「どれだけ悩んだのか」といった行動データを収集する。これらの情報を、顧客の属性情報やアンケート結果と組み合わせて分析することで、マーケティングにつなげる。

　デジタルサイネージには、入店時に回答するアンケートの結果に応じて、おすすめ商品・商品を取り扱う売り場などの関連情報をリアルタイムに表示する。これにより、サンプル&サービスチケット選びを支援する。

　本人確認は、生体認証ではなくLINEアカウントと連携して実施する。入店時には、東急百貨店が運営する公式LINEアカウント「TOKYU BEAUTY LINE公式アカウント」への友達登録が必要になる。

　なお、今回実証実験を実施する3店舗は、東急百貨店本店、渋谷ヒカリエ ShinQs、＋Q（プラスク）ビューティー（渋谷スクランブルスクエア ショップ&レストラン 6階）である。コスメティックフェア（同年9月15日～9月21日の秋開催と10月27日～11月9日の冬開催）の2回に分けて実施する。