三菱商事は、社員約5500人が利用するタレントマネジメントシステムの操作性向上を目的にデジタルアダプション/操作ガイドツールを適用した。「テックタッチ」を導入し、利用アンケート調査で43.9%のエンドユーザーが、システム操作時に迷う時間が5割以上減ったと回答している。テックタッチが2022年10月25日に発表した。
三菱商事は、社員約5500人が利用するタレントマネジメントシステムに、デジタルアダプション/操作ガイドツールの「テックタッチ」を適用した。導入後にエンドユーザー2777人を対象に実施したアンケート調査では、43.9%がシステム操作時に迷う時間が5割以上減ったと回答した。また、44.2%がシステム操作時のストレスが5割以上減ったと回答した。さらに、問い合わせ件数も減った。これまであまり認知されていなかった機能の活用も増えたという(図1)。
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同社のタレントマネジメントシステムには課題があった。まず、機能が多いことからメニューの数が多く、画面遷移数も多かったため、入力・参照したいデータまでのアクセスの難易度が高かった。また、フォームの入力制御や表示文言のカスタマイズに限界があり、入力箇所の誤りが発生するなど、マニュアル無しでのプロセス完結が難しい状況だった。エンドユーザーである社員と、社員からの問い合わせに対応する人事部の双方に負荷がかかっていたという。
同社は、テックタッチについて「最初にプロセスの全体像を表示する、次のクリック箇所をハイライト表示するなど、操作をガイド/ナビゲーションすることで、ユーザーの迷いが解消されるイメージを持てた」と評価している。今後は導入によって削減した問い合わせ対応の工数を活用し、全社の人材マネジメントにおける業務の効率化とプロセス改善に取り組むとしている。
テックタッチは、Webブラウザで動作するアプリケーションの操作支援を提供するデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)/ツールである。経費精算やSFA(営業支援)など、エンドユーザーが普段利用しているWebシステムの画面上に、リアルタイムに操作ガイドを表示する。専用のプラグインを導入することで、ユーザーのWebブラウザ上に操作ガイドが現れる(関連記事:操作ガイドツール「テックタッチ」新機能、クリック/セレクト操作やデータ入力を自動化)。