クラスメソッドとメソドロジックは2024年1月10日、SIサービス「データ活用支援サービス」を提供開始した。複数のクラウドサービスを組み合わせてデータ活用基盤を構築するモダンデータスタック(Modern Data Stack)ベースのSIを共同で行う。データ活用基盤の要件定義コンサルティングから構築、運用保守、組織運営/人材育成まで、データ活用に必要な要素をトータルで提供するとしている。
クラウドインテグレーター(CIer)のクラスメソッドと、データモデリング/アーキテクチャ設計を軸としたITコンサルティング会社のメソドロジック。両社が協業して、複数のクラウドサービス(SaaS)を組み合わせてデータ活用基盤を構築するモダンデータスタック(Modern Data Stack)ベースのSIサービス「データ活用支援サービス」を提供する(図1)。
両社は2023年4月に、モダンデータスタックに関する戦略的協業を結んでいる。以降、共同でモダンデータスタックの調査研究および導入支援を実施し、その成果を今回提供するSIサービスに反映させている(関連記事:クラスメソッドとメソドロジック、新世代のデータ分析基盤「モダンデータスタック」の調査研究とSIで協業)。
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両社ともSaaSベンダー各社とパートナーシップを締結しているが、SIサービス提供にあたって、ユーザーが利用するSaaSの契約と問い合わせ先を一本化してワンストップで対応する体制を整えている。ユーザーのニーズに合わせて、以下のSaaSをデータ活用基盤の構成要素として選ぶ。
- Snowflake(DWH)
- Databricks(DWH)
- Fivetran(ELT、関連記事:メソドロジック、クラウド“ELT”ツール「Fivetran」を販売、データソースの変更をDWHに自動同期)
- Hightouch(リバースETL、関連記事:メソドロジック、“リバースETL”ツール「Hightouch」を販売、DWHから分析結果をアプリケーションに同期)
- dbt Cloud(データ変換)
- Immuta(データガバナンス)
- Looker(BI)
同サービスによるSIでは、データ活用基盤の要件定義コンサルティングから構築、運用保守、組織運営/人材育成まで、データ活用に必要な要素をトータルで提供する。ユーザーの状況に合わせて必要なフェーズを選択することにも対応する。以下はサービス内容の例である。
- DX推進におけるデータ活用基盤の導入計画作成
- データガバナンス方針の立案
- データメッシュ方針の立案
- データマネジメント組織の設立支援
- データ整備、データモデリング支援
- 最適なモダンデータスタックサービスの選定、検証、評価支援
- データ活用基盤構築時のベストプラクティスでの構築
- 全体データ運用設計
- 各種クラウドサービスに対する技術コンサルティング
両社は、データ活用による事業成長や業務効率化とコスト削減は喫緊のテーマだとし、データ活用に関して課題を抱えているユーザー企業が多いことを指摘。例えば、「オンプレミスと連携するクラウドのデータ活用基盤を構築したいが、自社でどこまでやって、後はだれにどこまで任せればよいか分からない」「クラウドDWHを利用してデータ蓄積をしたが、すぐに使えるデータになっていない」といった課題を抱えているという。
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