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Salesforce、CRM向けAIアシスタント「Einstein Copilot」とRAG向けベクトルデータベースを提供

2024年6月11日(火)日川 佳三(IT Leaders編集部)

セールスフォース・ジャパンは2024年6月11日、Salesforce CRM向け対話型AIアシスタント「Einstein Copilot(ベータ版)」と「Data Cloudベクトルデータベース」を国内で提供開始したと発表した。これらにより、SalesforceのCRM画面上から対話型生成AIに問い合わせ、社内データを活用した回答が得られるとしている。

 セールスフォース・ジャパンの「Einstein Copilot(ベータ版)」は、Salesforce CRMアプリケーションに組み込んだ対話型AIアシスタントである。自社で管理しているデータを基に回答が得られる。質問への回答のほか、コンテンツの要約、コンテンツの新規作成などのタスクを自動化できる。2024年10月から日本語対応ベータ版を提供する。

 合わせて、Einstein Copilotを自社の業務に合わせてカスタマイズするための「Copilot Actions」を提供する。これにより、回答や要約だけでなく、ユーザーに代わって業務を実行可能だとしている。標準で提供するアクションライブラリとして、「Sales Copilot Actions」(セールス向け)と「Service Copilot Actions」(カスタマーサービス向け)を用意している。

 ユーザーみずから独自のカスタムアクションを作成することも可能である。カスタムアクションの材料として、標準アクション、プロンプトテンプレート、既存のフロー、外部サービス、Apexコードを活用可能である。また、開発ツール「Einstein Copilot Studio」の新機能としてCopilotビルダーを提供する。特定のタスクを完了させるAI主導のカスタムアクションを作成可能だとしている。

 ほかには、Salesforceの顧客データを活用するためのデータ管理機能「Salesforce Data Cloud」を強化する(関連記事Salesforceが生成AI機能を拡充、AIプロンプトのノーコード作成、RAG構成支援など)。2024年8月末までに「Data Cloudベクトルデータベース」を提供する。PDF、メール、会話記録などの非構造化データを含む業務データや、購入履歴、カスタマーサポートケース、製品在庫などの構造化データを、生成AIのプロンプト上で活用できるようにする。

 Data Cloudでは、外部データベースとの間で事前に実データをコピーしておくことなく(ETL処理をせずに)、相互にデータを活用するデータフェデレーション機能が強化されている。クラウドデータウェアハウス(DWH)の「BigQuery」や「Snowflake」に加えて、「Amazon Redshift」および「Databricks」との間でデータを連携できるようにする。2024年後半から対応する(関連記事Salesforce Data Cloud、データ連携/アクセス先にMicrosoft FablicとIcebergテーブルを追加)。

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