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BlueMeme、ローコード開発「OutSystems」で使えるExcelライクな表計算コンポーネント

2024年6月19日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

BlueMemeは2024年6月18日、JavaScriptベースの表計算ソフトウェア「OutSystems Rich Grid Component ODC Edition」を発表した。ローコード開発ツール「OutSystems」で開発したWebアプリケーションに組み込んで、クラウド型開発環境の「OutSystems Developer Cloud(ODC)」で利用できる。

 BlueMemeが販売する「OutSystems」は、米/ポルトガルOutSystemsのローコード開発ツールである。ノンコーディング/GUIベースのビジュアル開発で、.NET(C#)環境のWebアプリケーションを開発可能である(関連記事ローコード開発ツールのOutSystems、基幹システムのカスタム開発が増加)。

 開発用のコンポーネントとしてUIや各種ライブラリなどを提供している。独自にコンポーネントを開発して追加することもできる。こうしたコンポーネントの1つとしてBlueMemeは、JavaScriptで実装した表計算ソフトウェアであるメシウス(旧グレープシティ)の「SpreadJS」を「OutSystems Rich Grid Component」として提供している。

 今回、Rich Grid Componentの機能を強化し、OutSystems(現行バージョン:OutSystems 11)のクラウド版「OutSystems Developer Cloud(ODC)」でも利用できるようにした。ODCのアプリケーション開発/実行環境はAmazon Web Services(AWS)である(関連記事ローコード開発ツールのOutSystems、クラウド版をAWS東京リージョンで提供開始、コンテナ環境にデプロイ)。

 ODCのSpreadJSは、Excelライクな操作性を特徴とする。フィルタやソート、数式・関数、グループ化やピボットテーブルなど、Excel互換の機能を備えているほか、リボンメニューや数式バー、ステータスバーなどのUIもExcelライクになっている。Excelファイルのインポート/エクスポートも可能で、既存のExcelファイルを読み込んで表示したり、作業内容をExcelファイルとして出力したりできる。

 今回発表したODC Editionは、現行バージョンのSpreadJS(V17J)をベースにしており、プロジェクト管理や生産管理で使う工程管理表(ガントチャート)をExcelライクなUIで作成する機能を追加している(画面1)。

 また、各種数値の増減を可視化して分析可能な「ウォーターフォールチャート」を追加。折れ線チャートにおいて、曲線を使って滑らかに線を描写できる。

画面1:ローコード開発ツール「OutSystems」で利用できる計算ソフトウェア部品「OutSystems Rich Grid Component ODC Edition」の画面(出典:BlueMeme)
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