住友生命保険(本社:大阪市中央区)は2024年9月11日、AIを活用した顧客情報管理・営業職員育成システムを構築したと発表した。エクサウィザーズの支援を得て構築したシステムで、全営業職員約3万人を対象に同年11月25日より運用を開始する。蓄積した顧客情報を基に顧客の意向や状況を高精度に管理・把握できるようになり、営業活動の質的向上と営業職の育成につながるとしている。
住友生命保険ではこれまで、営業職員が取得した保険商品の購入意向などの顧客情報を、営業用端末で管理・活用してきた。
今回、顧客の意向や状況をより高精度に管理・把握する仕組みとして、エクサウィザーズの支援の下、AIを活用した顧客情報管理・営業職員育成システムを構築した。
新システムは、2024年11月25日から全国約1500拠点で、全営業職員約3万人を対象に運用を開始する。営業活動の質的向上と営業職の育成につながるとしている。「顧客からより必要とされる営業職員になることで、営業職の入社5年後在籍率40%を達成する」(同社)という目標を掲げている。
新システムは、営業職員の日々の活動で取得した顧客情報を基に、次に実施すべき活動をナビゲーションしながら営業活動を支援する。画面1のように、顧客対応のリマインドや、次に対応すべきことの示唆を提示する。
商談時のアイスブレイクにつながるヒントも、顧客ごとの趣味趣向を把握したうえで提示して、顧客とのコミニュケーション/関係性の深化を支援する(画面2)。
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AIを活用した機能として、顧客に対する「お礼状」の文面を、営業活動の状況に応じて生成AIが作成・提案する。自動作成されたお礼状の2次元バーコードをスマートフォンで読み取ってテキストを取り込み、顧客に送付することができる(画面3)。
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