[ユーザー会通信]

260件に及ぶ改善要望など設立1年あまりで早くも成果─POWER EGGユーザ会(PEACS)

ユーザー会通信 第14回:ディサークル

2009年12月25日(金)IT Leaders編集部

ユーザー企業が製品についての情報を共有したり意見や要望を出し合い、ベンダーがその要望を次の製品やサービスに反映する─。多くのユーザー会はこうしたユーザーとベンダーとの直接の繋がりを重視して設立され、活動を展開している。今回は、ユーザー、パートナー、ベンダーの「輪」で活発に活動を展開するディサークル POWER EGGユーザ会(PEACS)を取り上げる。

ディサークルの「POWER EGG ユーザ会(以下、PEACS)」も、ユーザーの意見を直接吸い上げたいという現場の声が設立のきっかけとなったが、他のユーザー会とはちょっと趣を異にする。PEACSではユーザー企業だけでなく、販売やサポートを行うパートナー企業も積極的に活動に加わる。社名の「サークル」が示すとおり、ユーザー、パートナー、ベンダーの3者からなる「輪」によって、活動をさらに意義深いものにしていこうという趣旨でPEACSは設立された。ユーザー企業は正会員として、パートナー企業は賛助会員として、ディサークルが特別賛助会員として、各種活動に参加する。

ディサークルの「POWER EGG」はワークフロー作成、ファイル管理やSFA機能などを持つグループウェア製品。「気づき」を重視する工夫を盛り込んでいるのが特徴で、「NaviView」と呼ばれるポータル画面に部門や役職に応じた情報がプッシュ配信される。導入企業は1000社を超え、70以上の自治体でも使われている。

活動の中心は分科会活動だ。製品要望分科会はPOWER EGGの機能や操作などに関する要望のとりまとめや、技術的課題解決のための情報交換を行う。2008年度は260件に及ぶ改善要望や機能追加を製品要望書としてディサークルに提出。ディサークルは、それら要望の一部を製品のバージョンアップの際に反映させたという。運用定着分科会は、実際にPOWER EGGが使われている企業の事例をもとに、運用にあたっての情報交換や課題解決のための議論を行う。さらに今後は運用面での課題を会員から集め、具体的な解決策を提示していく。2008年6月の設立からまだ間もないが、早くも分科会活動の成果が現れ始めている。

総会は年1回行われ、2009年6月に開催された第2回総会では、ユーザー企業、パートナー企業、さらに入会検討企業も含めて48社、100名以上が出席。活動報告のほか、特別講演、ビジネスマッチングのための懇親会なども行われた。

活動は分科会と総会がメインとなっているが、今後は、経営層向けのエグゼクティブセミナーや、企業見学会なども積極的に実施していきたいという。

グループウェアベンダーであるディサークルらしい面白い試みとして、POWER EGGによるユーザー会員の情報共有がある。同製品を使って、ユーザー会のイントラネットを構築。遠方でなかなか活動に参加できないユーザー企業にも、POWER EGGのアクセスコントロール機能により安全にユーザー会の情報を活用できる仕組みを提供している。

POWER EGG ユーザ会 概要
設立 2008年6月
趣旨 情報交換、研究、親睦・交流、ビジネスマッチング
会員数 43社105名
年会費 2万円
主な参加企業 東亜電気工業、廣済堂、東京ドーム
URL http://peacs.poweregg.net/
主な活動
総会(年1回)
分科会活動(運用定着分科会、製品要望分科会)
ユーザー見学会
ビジネスマッチング
各種情報提供(Webサイト等)

会長からのメッセージ

深作 陽一 氏 東亜電気工業 常務取締役 経営管理本部長 深作陽一氏

POWER EGG ユーザ会はただの懇親の場ではなく、分科会を中心とした参加会員の「悩みの解決」の場です。

設立は2008年6月と、歴史の浅いユーザー会ですが、POWER EGGという共通言語のもと、すぐに会話の輪ができ、屈託のない意見が飛び交います。当初思っていた以上に活発な活動が展開されています。

今後も会員数は増えていくと思いますが、現場のユーザーから経営者の皆さんまで、幅広いPOWER EGGユーザーのためになる活動を展開していきます。

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