日立ソフトウェアエンジニアリング(以下、日立ソフト)は2010年7月21日、セールスフォース・ドットコムのクラウド基盤Force.comと同社の企業向けコラボレーションサービス「Salesforce Chatter(セールスフォースチャッター)」を利用し、既存のLotus NotesとSalesforceを機能的に再構築し、拡張された機能を展開する次世代型グループウェア提供サービスを7月22日より提供開始すると発表した。
「Salesforce Chatter」はSNSを企業向けに適用した製品で、Twitterなどと同様に人物や文書、アプリケーションなどグループ内の情報をリアルタイムに共有できるサービスである。同サービスは、クラウド基盤の活用による外部連携、リアルタイムなデータ連携、維持管理業務の省力化により、従来のグループウェアでは実現できなかった迅速で柔軟なコラボレーションと、ビジネスのスピードアップを実現する。
これまでのオンプレミス型のグループウェアが社内ネットワークでの情報共有を前提としているのに対し、Force.comに代表されるクラウドをベースとした場合は、社外などの外部ネットワークに対しても容易に連携できるのが特長である。また、スマートフォンなどの携帯機器が社外から社内システムへのアクセス手段として急速に拡大しており、さらに中国やアジア新興国などグローバルに展開する企業から迅速な情報共有基盤の構築が求められている。しかし、社外ネットワークとの接続を念頭におきグローバルに情報共有基盤を展開する場合、従来のオンプレミス型の延長では、時間およびコストがかかってしまうのが課題だった。日立ソフトでは、従来型の情報共有基盤を活かしつつ、社外向け利用にはこれとForce.comを連携・統合する次世代型グループウェアを短期間・低コストで実現する再構築サービスを提供する。
短期間・低コストのポイントは、Force.com の高度なプログラム表現力と、Javaや.NETなどのオンプレミス型の約5倍という高い生産性(米Nucleus Research社の調査結果)、およびクラウドの特長であるハードウェア機材・運用の準備が不要であることがあげられる。例えば、1拠点500名に展開する場合、Force.com ベースで構築すると、従来のオンプレミス型の延長に比べ、新たに発生する費用は3年間で約3分の2、また構築期間は約半分の納期となる試算結果が得られている。
日立ソフトでは、大型案件100件以上の構築実績と、Force.com上でのアプリケーション開発経験などを活かし、既存Lotus Notesの情報とForce.com 上の業務情報を「Salesforce Chatter」のChatter機能によりリアルタイムに統合することで、Lotus Notes の情報資産を活かしながらタイムリーな情報活用手段を提供する。また、日立ソフトのSaaS連携サービス「SaaSWare(サースウェア)」グループウェア/掲示板/施設予約等と組み合わせることで、Lotus Notesユーザの操作性にも考慮している。
ソリューションメニューは次のとおり。
【グループウェア】
1. Chatterの活用:Notes ディスカッション機能とSalesforce Chatterの連携ツール
2. 日立ソフトSaaSWare(スケジュール機能/施設予約機能/掲示板機能)
【業務アプリケーション】
1. Lotus Notes/Domino 利用状況 無償診断サービス
2. その他関連ツール(各種データ移行ツール、アカウント連携ツールについて計画中)
なお、同社は、下記の日程でセミナーを開催する。
【セミナー名】
「次世代コラボレーション革命!セールスフォース活用<生産性向上セミナー>」
【日 程】
2010年9月8日
2010年9月17日
【会 場】
セールスフォース・ドットコム セミナールーム
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー39階
セミナーについて
http://hitachisoft.jp/events/seminars/sfdc/index.html
日立ソフトウェアエンジニアリング
http://hitachisoft.jp/index.html