[海外動向]
APACが牽引する通信システム市場、SIPを使い音声、映像、文字を融合へ
2011年11月29日(火)栗原 雅(IT Leaders編集部)
ユニファイドコミュニケーションなど、通信技術や機器の動向を把握する上で欠かせないベンダーの1社が米アバイアだ。2011年10月18〜20日に開催した年次カンファレンスで、機器ビジネスからソリューションビジネスへという基本方針を明らかにした。(タイ・バンコク)
「細かいことをおろそかにしたらエンジンは性能を発揮しない。(成長のエンジンをフル回転させられるように)細部にまで気を配りながら戦略を実行していこう」。
タイを襲った50年に1度とされる広域洪水の影響が心配されたが、アバイアの年次カンファレンス「2012 Avaya Asia Pacific Business Partner Conference」は2011年10月18日午前8時45分、ケビン・ケネディCEO(最高経営責任者)のビデオメッセージで無事に幕を開けた。このカンファレンスは2011年9月に終了した2011年度の実績を総括すると共に、2012年度のビジョンをアジア太平洋地域(APAC)の販売パートナーと共有するためのもの。日本や韓国、中国、インド、オーストラリアなどから約200社のパートナーが集まった。
パートナー向けということもあり話題の中心は販売戦略だが、製品デモなどを通して戦略を実行に移す道具立てが整ったことを示した。
総括
対前年比30%超の伸びを記録
アバイアは米ルーセント・テクノロジーの通信機器製造部門が独立して2000年に誕生した。その後、欧米の複数の企業を買収しながら、コンタクトセンターシステム向け事業を軸に地位を固めてきた。現在は世界50カ国でコンタクトセンター製品やユニファイドコミュニケーション(UC)製品を提供しているが、投資ファンドによる買収に伴い2007年10月に非上場会社となって以来、業績の詳細はベールに包まれてきた。
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