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[アプリケーション基盤の新標準~真の“クラウド対応”に求められる要件を探る~]
アプリケーション基盤の進化形「クラウドアプリケーションプラットフォーム」の姿に迫る
2012年8月3日(金)
〜真の“クラウド対応”は、リソース消費を極限まで最小化した軽量かつ高速なアプリケーション基盤から始まる〜 さらなるスピードと柔軟性が求められるこれからのビジネスにおいて、ITリソースをより効率的に活用できるクラウドが不可欠であることは言うまでもない。しかしながら、今日の企業が利用しているアプリケーション基盤は、必ずしもこのクラウド時代にマッチしていないことにお気付きだろうか。本稿では、その理由を明らかにするとともに、今後のアプリケーション基盤が進むべき道筋として、「クラウドアプリケーションプラットフォーム」への進化を展望する。
軽量・高速こそ、クラウドアプリケーションプラットフォームの条件
では、クラウドアプリケーションプラットフォームとは、どのようなものだろうか。その実例を示すために、ここでは7月に正式リリースされたばかりの「JBoss Enterprise Application Platform 6(EAP6)」を取り上げよう。
JBoss EAP6がクラウドに最適化されているとする一番の理由は、「超軽量」かつ「超高速」な点にある。JBoss EAP6は、軽量化・高速化のためのチューニングを徹底的に施すことによって、従来と変わらない高機能を提供しているにもかかわらず、消費メモリーを最小100MB、起動時間を3秒程度にまで抑えることに成功している。
初期起動メモリーであれば50MBでも対応できるが、これは軽量に特化していることで知られるアプリケーションサーバーのTomcatと同等レベルの軽量性である。3秒以内という起動の高速性は、スケーラブルな水平展開が求められるクラウド環境に有利なのは言うまでもない。
また、ITリソース活用の効率化が求められるクラウド環境においてアプリケーションサーバーには、本当に必要な分だけITリソースを確保するアーキテクチャが必要となる。JBoss EAP6では、完全なモジュール化構成アーキテクチャを採用し、使われないコンポーネントについては、メモリー上にロードしない、もしくは、アプリケーションサーバーから削除できる柔軟なアーキテクチャを採用している。こうして不要なコンポーネントを削除したら、わずか7MBのメモリーでも十分稼働できるのである。
以上のようにJBoss EAP6では、クラウドアプリケーションプラットフォームの必須条件である「超軽量」かつ「超高速」を徹底追及しているのである。
オンプレミス/クラウドで一貫した基盤を実現
「超軽量」かつ「超高速」という特徴に加え、JBoss EAP6は、クラウドに求められるリニアにスケール可能なアプリケーションアーキテクチャの提供にも挑戦している。
レッドハットは先ごろ、インメモリKVS(Key Value Store)の「JBoss Data Grid6」を市場投入した。これは、ビッグデータ市場に対するインメモリデータベース/NoSQLデータストアを提供する製品である。JBoss EAP6では、JBoss Data Grid6のインメモリグリッド環境を利用することで、不必要なデータベースアクセスを極限にまで減らし、リニアにスケール可能なアプリケーション基盤を容易に構築できるのだ。
さらにレッドハットでは、高度に自動化されたアプリケーション基盤の共通化ソリューションを発表している。プライベートクラウドでの共通アプリケーション基盤「OpenShift Enterprise PaaS(Platform as a Service)」である。OpenShift Enterprise PaaSは、JBoss EAP6を重要な基盤として採用しており、さらに、「PostgreSQL」「Red Hat Enterprise Linux」やその他の仮想環境やクラウド管理機能を含んでいる。
OpenShift Enterprise PaaSは、パプリッククラウドとして提供されるOpenShift PaaS環境との互換性を保つことで、オンプレミスからクラウド環境までのアプリケーション配備、運用、管理を高度に自動化するソリューションを提供できるようになる。
これらによってユーザー企業やサービスプロバイダーは、JBoss EAP6を基軸に、オンプレミスからクラウドまで一貫性があり、スケーラブルな共通アプリケーション基盤を実現できるようになるのだ。