若者の企業を教育機関や投資家が支援 米国のビジネスマンが注目する「社会人向けオンラインコース」とは?
2012年11月22日(木)山谷 正己(米Just Skill 社長)
変化の激しいIT業界で自身の存在価値を示していくは、貪欲に学習していく姿勢が不可欠だ。米国では、ビジネスパーソンがオンラインで受講できる教育環境が充実している。その最新事情をお伝えしよう。
昔は「働かざる者、食うべからず」と言い聞かされたものだが、新技術が次々に登場する昨今のIT業界では「学ばざる者、働くべからず」との様相を呈している。
とはいえ、実業界に入ったら、大学に戻って新しいことを学習する余裕はない。また、経済的な余裕がなくて大学へ通えない人も少なくない(米国の大学の学費が高騰していることは本誌2012年10月号で伝えた通り)。そうした中では、「仕事しながら学び、学びながら仕事する」ことの重要性が増している。
そんな背景下、米国では教育を手がける企業はもとより、大学や、そのエクステンション(=生涯教育向けの拠点)が社会人向けの各種コースを開講している。エクステンションは本校ではなく、オフィス街の中に教室を設けているのが一般的なので通学は楽だ。ただし、エクステンションから遠く離れた地にいる人たちが通学するのは困難。また、指定曜日(平日)の夕方6時開講が多いので、仕事が忙しい日に受講するのはなかなか難しい。
選りすぐりの授業が無料で
問題の解決策となっているのがWebベースのオンラインコースである。仕事の合間など都合のよい時に集中して学習できる環境は至って便利だ。最近の主なオンラインコースを表1にまとめてみた。すべて無料であり、ビデオなどの多彩なコンテンツに加え、学習者同士が情報交換できるコミュニティやフォーラムが用意されている。
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