多くの人災/天災をもたらした2014年。日本では、631億円を費やした衆議院選挙と紅白歌合戦で2014年の幕が下りる。2015年は、どのような年になるであろうか。2015年を占う意味を込めて、シリコンバレーを中心としたIT業界の2014年の変革ぶりを、筆者が選んだ10大ニュースで振り返ってみよう。
ニュース1:コンピューターにとって記念すべき2014年
1964年に米IBMの汎用コンピューター「System/360」が誕生してから、2014年は50周年の年だった。System/360はメインフレームとも呼ばれ、当時は一世を風靡した。50年を経た今日でも、その基本アーキテクチャーは脈々と受け継がれており、多種多彩なコンピューターの基礎になっている。
さらに2014年は、米Appleの 「Macintosh」とIBMの「PC-AT」というPCが生まれてから30周年、そして欧州の原子核研究機構(CERN)の研究者であるTim Berners-Lee氏がWWW(World Wide Web)を生み出して25周年に当たる。いずれも今日の生活には欠かせない道具になっている(表1)。
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ニュース2:クラウドサービスの値下げ合戦が激化
2014年初めに、米AWS(Amazon Web Services)が、ストレージサービス(S3とEBS)の料金を20~60%下げるという大幅な値下げを断行した。それに追従して米Appleや米Google、米Microsoft なども、それぞれのストレージサービスで同等の値下げを実施した(表2)。
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同様に、仮想サーバー(コンピュート)の時間当り利用料も大幅な低価格競争が繰り広げられている。AWS EC2のマイクロインスタンスは0.013ドル/時間(東京リージョンの場合0.02ドル/時間)、Microsoft A0インスタンスは0.018ドル/時間である。
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