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[市場動向]

ブロックチェーンの普及を金融機関へも―ブロックチェーン推進協議会

2016年12月19日(月)IT Leaders編集部

次世代の分散ネットワーク技術であるブロックチェーンを普及推進するブロックチェーン推進協会(BCCC)は、2017年2月に金融部会の新設を発表した。金融業界や金融系IT企業に参加を呼び掛ける。

ブロックチェーン推進協議会の平野洋一郎代表理事

 BCCCは、2016年4月に34社で設立された国内初のブロックチェーンの推進団体。代表理事はインフォテリアの平野洋一郎社長が、副理事はテックビューロの朝山貴生社長、カレンシーポートの杉井靖典社長が務めている。2016年12月15日の発表では、加盟企業・団体数が109社に増加している。

 組織は、団体の運営・方針を検討する「運営委員会」、技術研究を行う「技術委員会」、自社のブロックチェーン適用事例をWebサイトに掲載する「実用委員会」、ブロックチェーン普及・啓蒙のためのプロモーション活動を行う「普及委員会」の4委員会で構成されている。

 金融部会は、普及委員会の1部会として設立される。普及委員会は、ブロックチェーンの普及・啓蒙のため、エンジニアを育成する「ブロックチェーン大学校」の開講、協会外への普及・認知活動、ウェブ発信などを行ってきた。

 BCCCでは、複数の金融機関が実証実験を開始するなど金融機関側のブロックチェーンへの関心も高まっており、ベンダーからの技術支援を情報交換を行えるコミュニティーが必要と判断し、金融部会を設立することにした。部会長はUnitedlyの松田良成社長。

 金融部会では、金融関連業務へのブロックチェーンの適用を検討し、技術の普及を図る。また、金融業界に特化したブロックチェーンコミュニティとしての役割も果たしたい考えだ。2017年1月に、金融部会の事前説明会を実施する。

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