森永乳業は、B2CのEC(電子商取引)サイト「宅配ミルク」など、同社が運営するWebサイトに、システム性能監視ソフトウェアを導入した。システム性能監視ソフトウェアの「New Relic」を提供したNew Relicが2020年7月21日に発表した。
森永乳業は現在、50以上のWebサイトやWebサービスを運営している。ITインフラについては、デジタル施策を素早く実現できるように、多くのWebサービスをAWS(Amazon Web Services)へと移行済み。一方、利用顧客の拡大や顧客接点の拡大が進んでいる中で、Webサービスの信頼性や性能の改善を行う必要に迫られていた。
森永乳業ではまず、「宅配ミルク」(B2CのECサイト)のシステム性能管理にあたって、システム性能監視ソフトウェアのNew Relicを導入した。導入効果として、短時間でトラブルを解決できるようになった。ログ調査ベースの障害対応と比べて90%以上の工数を削減できると見込んでいる。
システム性能監視ソフトウェアの導入は、システム開発・運用の内製化の流れの一環である。森永乳業のIT部門では、「これまでは、事業部門から新規商品のWebサイト構築や販促企画があっても、外部へ依頼していたため、企画のカットオーバーに時間がかかっていた。システム構築や運用を内製化したことで、短期間で実現できる見通しが立った」としている。