システム構築/プロジェクトマネジメント システム構築/プロジェクトマネジメント記事一覧へ

[事例ニュース]

前田建設工業、Notesシステムをローコード開発のOutSystemsでリプレース

2020年11月18日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

前田建設工業は、1993年からLotus Notesで内製開発・運用していたアプリケーションの一部を、ローコード開発ツールの「OutSystems」を用いてリプレースした。開発期間は1年半~2年で、約3500個のアプリケーションのうち約1000個を、OutSystems上で新規構築した約200個のアプリケーションと6個の汎用アプリケーションに移行している。OutSystemsジャパンが2020年11月18日に開催した記者説明会に前田建設工業で情報システム総合センター長を務める廣田憲治氏が登壇し、システム構築の概要を説明した。

 前田建設工業は、1993年から「Lotus Notes」で自社の情報系アプリケーションを内製開発してきた。これまでの歴史の中で約3500個のNotesアプリケーションが存在しており、アプリケーション開発の属人化やサイロ化、サーバーの老朽化が進行していたという。同社によると、これらのアプリケーション群は他システムとの連携が困難で、技術者不足による運用・保守コスト増が問題になっていた。こうした問題を解消するために新システムへの移行に踏み切った。

 移行対象システムのうち、非ナレッジ系のシステム(約1000個のアプリケーション)を、OutSystemsで新規に開発した閲覧専用システムに移行した。データベースには、非構造化データを扱えるドキュメント型データベースの「MarkLogic」を採用した。OutSystem上では、200個のアプリケーションと6個の汎用アプリケーションを開発した。

 移行作業にあたっては、アジャイル開発を実施した(図1)。1週間単位の開発を繰り返して開発した。重厚な仕様書よりも、まずは動くもの(エンドユーザーにとっての価値)を毎週作ってリリースした。課題をチーム内で可視化するため、課題管理システムの「Redmine」を活用した。エンドユーザーからの問い合わせ内容をREST APIで自動的にチケット化した。場所を問わずにコミュニケーションするため、「Microsoft Teams」によるチャットやオンライン会議を活用した。

図1:前田建設工業は、2011年からアジャイル開発を取り入れている。Notesシステムを新システムに移行するにあたっても、アジャイル開発の手法をとった(出典:前田建設工業)図1:前田建設工業は、2011年からアジャイル開発を取り入れている。Notesシステムを新システムに移行するにあたっても、アジャイル開発の手法をとった(出典:前田建設工業)
拡大画像表示

 アジャイル開発においては、OutSystemsの国内販売代理店であるBlueMeme(ブルーミーム)と共にアジャイル開発チームを結成。先行開発を通じ、開発体制、要件の整理方法、意思決定のプロセスなどを標準化した。標準化が固まった段階で、開発プロセスを横展開した。こうして、最大70人による大規模なアジャイル開発体制を構築した。その後、開発のボリュームに応じてチーム数を増減させている。

 OutSystemsは、Webアプリケーションをノンコーディングでビジュアル開発できるローコード開発ツールである(関連記事ローコード開発ツールのOutSystems、基幹システムのカスタム開発が増加)。ポルトガルのOutSystemsが開発した。ソースコードを一切書くことなく、GUIベースのビジュアル開発だけで.NET(C#)のWebアプリケーションを構築できる。

関連キーワード

前田建設工業 / OutSystems / ローコード / BlueMeme / アジャイル / Notes / レガシーマイグレーション

関連記事

Special

-PR-

前田建設工業、Notesシステムをローコード開発のOutSystemsでリプレース前田建設工業は、1993年からLotus Notesで内製開発・運用していたアプリケーションの一部を、ローコード開発ツールの「OutSystems」を用いてリプレースした。開発期間は1年半~2年で、約3500個のアプリケーションのうち約1000個を、OutSystems上で新規構築した約200個のアプリケーションと6個の汎用アプリケーションに移行している。OutSystemsジャパンが2020年11月18日に開催した記者説明会に前田建設工業で情報システム総合センター長を務める廣田憲治氏が登壇し、システム構築の概要を説明した。

PAGE TOP