東京電力エナジーパートナー(東電EP)は2021年3月22日、電力供給サービスの受付をAIによる電話応答でまかなうシステムを稼働させた。システム要素として、NTTドコモが提供するAI電話サービスを導入した。NTTデータが東電EPにAI電話サービスを販売し、シナリオの設計と実装、チューニングなどを実施した。NTTデータが同年3月19日に発表した。
東京電力エナジーパートナーは、電力供給サービスの受付をAIによる電話応答でまかなうシステムを稼働させた。電話による応答業務をAIで自動化できるシステムである(図1)。
図1:東京電力エナジーパートナーが導入したAI電話サービスの概要(出典:NTTデータ)拡大画像表示
システム要素として、NTTドコモが提供するAI電話サービスを導入した。さらに、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェア「WinActor」も利用し、電話応対に付随するPC操作などの業務プロセスを含めて自動化した。
AI電話サービスの導入によって、顧客の受付待ち時間を削減できる。電話で受け取った依頼を別の担当者に渡したり、電話の応対内容に応じてPCを操作したりといった、これまでオペレーターが手動で実施していた電話対応プロセスを自動化する。
2020年8~11月には、東京電力エナジーパートナー社内で業務検証を実施した。電力供給サービスの受付関連業務において、応対件数の75%(応対件数310件中233件)を、人に頼ることなく完結できた。また、1件当たりの電話応対時間を70%短縮できた。
業務検証の結果から、無人で電話の応対を完結させることが可能であることや、無人応対によって1件あたりの応対時間が短くなることが分かった。この結果を受けて東京電力エナジーパートナーは、電力供給サービスの受付業務の一部にAI電話サービスを利用することにした。
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