「コラボレーションの影響力はインターネットに匹敵」-シスコCIO、レベッカ・ジャコビ氏が語る
2009年7月1日(水)CIO INSIGHT
CIOは長い間、コラボレーション技術を単なる実験的なものだと捉えていた。「無いよりもあった方が良い」といった程度の認識だ。だが、不況下で経費削減や生産性向上のプレッシャーが強まる中、コラボレーションをビジネスの推進力に活用しようと考えるCIOが増えてきた。 シスコシステムズのCIOであるレベッカ・ジャコビ氏は、数多くのコラボレーション技術を、先頭に立って社内導入してきた。CIO INSIGHTはジャコビ氏へのインタビューを通し、社内コラボレーションを生産性向上に結び付けるノウハウや、導入におけるCIOの役割を明らかにした。(翻訳 : 古村 浩三)
CIO INSIGHT:景気後退時はIT部門にとってチャンスなのか?
ジャコビ氏 : 変革を推し進める絶好のチャンスだ。経済環境の変化により、これまで変化を受け入れてこなかった分野においても、変革への機運が高まっている。
CIO INSIGHT:社内へのコラボレーション技術の導入はどのように進めたのか?
ジャコビ氏 : シスコでは、Web2.0をうたう技術から、ビデオ会議をはじめとしたコミュニケーション技術まで、多くのコラボレーション技術に投資している。私たちは、これら新技術を全社規模で導入するにあたり、自社のほぼすべてのビジネスプロセスを効率化できる方法を採るよう心がけている。重要なのは、従業員にテクノロジーの利用を強制してはいけないという点だ。従業員が自らの意思で、全世界に散在するリソースを楽しみながら活用できる─。そんな仕組み作りが不可欠だ。
会員登録(無料)が必要です
- コスト削減と効率追求だけが使命ではない─収益向上の道を切り拓くCIO(2010/08/30)
- リーダーの意識調査から見るITとビジネスのギャップ(2010/06/02)
- 最新技術の導入は慎重かつ大胆に、新潮流に挑むベテランCIOの姿(2010/05/06)
- 先進技術に対する関心と現実、急浮上するデスクトップ仮想化(2010/03/03)
- グーグルCIOが語る企業ITの未来像─発想転換なくして新しい価値は生まれない(2010/01/29)