ワンデータ・トランザクションが実現するSCMの未来
インターネットやクラウドコンピューティングの利用による情報連携は、SCM(Supply Chain Management:サプライチェーンマネジメント)にも大きな転換を迫っている。システム的にも、従来のように“モノ”を作り、運び、保管し、売るためのプロセスに紐づく情報をやり取りする基盤から、高度に、そして能動的に情報を活用するプラットフォームへと変わるべき時が来ている。本連載では、サプライチェーン上の複数のプレーヤーが、業務に関わる情報を一元的に管理し業務をコントロールする仕組みを「ワンデータ・トランザクション」と定義し、このワンデータ・トランザクションによって将来のSCMがどう変化していくかを解説する。