連載
「実務的なノウハウの提供」に主眼を置き、当該テーマに詳しい専門家が回を重ねて分かりやすく解説する。
データ主権を実現し、信頼性のあるデータの共有・流通・連携を可能にするプラットフォームである「データスペース」は、来るべきデータ駆動型社会に必須のデジタルインフラである。欧州で取り組みが先行したが、近年では日本でも東京大学を中心に研究が加速しており、すでに実システムが稼働している。本連載では、データスペースの概念的/技術的な解説や最新動向の紹介に加え、具体的なシステムの操作方法を紹介し、その価値や可能性に迫る。
- データスペースが拓く将来─エコシステム形成と国際連携で新たなデータ経済圏の構築へ:第12回
- Eclipse Dataspace Components(EDC)を使ってデータスペースを体験しよう(4):第11回
- Eclipse Dataspace Components(EDC)を使ってデータスペースを体験しよう(3):第10回
「アジャイル(Agile)」の必要性と必然性は、テクノロジー関連の仕事に携わる人々の間で認知されているが、その実践・活用となると十分に進んでいるとは言いがたい。アジャイルはこれからの社会を築く中核であり、進化するテクノロジーを活用する唯一の方法であり、その定着は極めて重要である。本連載では、北米と日本の経験を基に、日本でアジャイルを定着させる方法と、真のアジャイルになるために必要なことを5回にわたって解説する。
- 処方箋その1「ビジネスにアジャイルを」─アジャイルを体験できるゲームやアクティビティ:第4回
- アジャイル開発宣言を通して「本来のアジャイル」を考える:第3回
- なぜ、アジャイルがうまくいかないのか?:第2回
AI技術は日々進化を遂げ、社会実装が現実の段階に入っているが、多くの企業ではまだ部分的な活用にとどまり、AIに対する脅威感や不安が依然として存在する。「人間中心のAI活用」を推進するためにはどうすればよいか。本連載では、具体的なアプローチを交えながら、企業がAIをどのように向き合い、活用し、未来の成長に役立てていくかを考察していく。
「人間中心のAI」で企業変革を加速する─生成AIの進化・活用のこれから一覧へmoreグローバルITトレンドの主要発信源と言えば、やはりハイパースケーラー群を筆頭に有力IT企業がひしめく米国で、ゆえにこの分野の海外ニュースは米国発に偏りがちである。しかし本誌の読者であれば、自動車、電機、運輸、エネルギーといった世界をリードする各産業でITの高度活用に取り組む欧州の動きも追わずにはいられないだろう。本連載では、ドイツをはじめとした欧州現地のビジネスとITに関わる報道から、注目すべきトピックをピックアップして紹介する。
- EU議会が可決した「AI規制法」、ドイツ国民から賛否両論:第50回
- 欧州委員会が描く次のデジタル産業革命「Industrie 5.0」を読み解く:第49回
- ChatGPTを用いた良品/不良品判定─最新AIの活用に積極的なボッシュ:第48回
データをビジネス価値に変えるための継続的な活動であるデータマネジメント。デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進やデータドリブン経営に向けて最重要課題の1つとなっている。2023年12月7日刊行の調査レポート『データマネジメントの実態と最新動向2024』(インプレス総合研究所)では、データ品質やマスターデータ管理、データ連携/統合、推進体制/人材育成など、多様な観点から国内企業の取り組みの実態を明らかにした。本連載では、3回にわたって調査結果の一部を紹介し、課題から浮かび上がるデータマネジメント活動のあり方を考察する。
- 多くの企業が直面する「スキルを持つ人材の不足」─データマネジメントの活動実態:第3回
- 「データ基盤」の構築に高いハードル、過半数が“人材/スキル不足”─データマネジメントの活動実態:第2回
- 効果への期待は高くも、取り組みは道半ば─データマネジメントの活動実態:第1回
クライアント/サーバー、Webアプリケーション、そしてクラウド──アプリケーションを稼働する基盤(ITインフラ)の変遷は、アプリケーションの開発と運用のあるべき姿を目指して時代ごとのトレンドやニーズを反映した進化の形でもあります。今、その進化の先端エリアにあるのが「コンテナ」や「Kubernetes」です。早期に導入した企業の成果を見るに、これらへの取り組みは、技術者のみならず、CIOやマネジメント層にとってもきわめて重要です。本稿では、「CIOのための技術講座」と題して、改めて、コンテナやKubernetes、DevOps、CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリ)など、モダンなアプリケーション開発のトピックを中心にわかりやすく解説していきます。
CIOのための技術講座一覧へmore1989年から始まった「IMD世界競争力ランキング」。日本は当初から1993年にかけて5年連続で世界トップの座に君臨していた。しかしその後、日本の競争力への評価は坂道を転がるように下がり続け、近年は30位台が定位置である。凋落の要因はさまざまあるが、日本の企業や経営者は改めて現状を直視し、デジタルの時代に存続し成長を遂げるためのアクションが急務である。日本のソーシャルイノベーション推進に取り組むデジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)が、この国の未来にあるべき姿を綴った「VISION PAPER 2」の全内容を、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進者たるITリーダーに向けて連載の形でお届けする。
- 「SSNs」4国の共通点と特異点─ここから日本は何を学ぶか:第3回
- 鏡としての4つの国家「SSNs」─日本が生き残る道を限界戦略に学ぶ:第2回
- 「Small Smart Nations─小さく賢く機敏な国々」の成果が示すもの:第1回
IT業界では、新しい思想やアーキテクチャー、
- 注目の秘密計算とは? プライバシー強化技術の実用レベルを確認する
- デジタル社会が求める「トラスト」の具体像─変わりゆくインターネットの「信頼」[後編]
- デジタル社会の「トラスト」とは? 日本発「Trusted Web」構想を読み解く[前編]
電子メールセキュリティの標準規格「S/MIME(エスマイム)」が提唱されてから20年以上の月日が経つ。公開鍵方式による暗号化とデジタル署名が、メールを悪用したなりすましや標的型攻撃を防ぎ、利用者の安心・安全を実現する──と、S/MIMEの効能は知られても、普及には程遠い状況にある。何がS/MIMEの広範な利用を妨げているのか。本稿では、S/MIMEとは何かを振り返りながら、利用が現在のユーザーにもたらすメリット、普及に向けての道筋について前・中・後編の3回にわたって解説する。
- 「S/MIME宣言!」今すぐ始められる強固なメールセキュリティ導入ガイド[後編]
- S/MIMEを使ってみよう! メールセキュリティ保護の仕組みと利用方法[中編]
- なりすましメールに根源的な対策を─S/MIMEの概要と現況[前編]
ニューノーマル時代=コロナ禍が人々の社会や生活を一変させた一方で、企業・組織では感染対策のためのワークスタイル/ワークプレイス変革が進展することとなった。至上命題であるデジタルトランスフォーメーション(DX) の機運と共に、テレワークやペーパーレス、ワークフローなどの導入・刷新が急速に進む中で、これまであまり顕在化しなかったリスクへの対処が大きな課題となっている。本稿では、ニューノーマル時代にDXを推進するにあたって必須で求められる“リスクマネジメントの転換”=「デジタルリスクマネジメント」をテーマに、重要なポイントを取り上げて解説していく。
- デジタルリスクマネジメントの着実な実行体制の構築を目指して:第7回
- 複雑化する事業環境で重要度が増す「サードパーティリスクマネジメント」:第6回
- データの信頼性確保に資するデータサプライチェーンとデータマネジメント:第5回
経営とITに携わる者にとって「グローバルで見た日本の競争力」の現状は直視せざるをえない。「IMD世界競争力ランキング」では日本の順位が年々低下し、2020年6月18日発表では過去最低の34位。ここにはさまざまな見方があるにせよ、日本の企業や経営者は改めて現状・実態を受け止め、どんなアクションを起こすべきなのかを考える必要がある。このほど、日本のソーシャルイノベーション推進に取り組むデジタルビジネス・イノベーションセンター(DBIC)が、設立から4年間の活動を振り返りながら日本の競争力の源泉を検証し、この先のあるべき姿を示した「DBICビジョンペーパー」を発刊した。DX/イノベーションの推進者たるITリーダーに向けて、その全内容を連載の形で紹介する。
- イノベーション・ジャーニーへ─新しい未来を創る旅の第一歩とは:第8回
- 新常態へ─ビジネスモデル変革の筋道と、それを可能にする組織の姿:第7回
- 「株主第一主義」から「SDGs思考」へ─今こそ経営者が転換すべき時:第6回
- 緊迫した現場で強いストレス─サイバーセキュリティとメンタルヘルスの関係:第8回
- パンデミックと情報セキュリティ、危機管理対策の共通性を考える:第7回
- 三菱電機の事案から、サイバー攻撃被害企業が行う「情報公開」の意義、あり方を考える:第6回
デジタル化への対応により、多くの企業がモノ売りからサービス提供へとビジネスモデルの転換を図っている。それに伴い注目を集めているのがサブスクリプション型の料金体系だ。音楽や雑誌の聴き放題、読み放題から自動車の乗り放題まで、さまざまな業種でサブスクリプションを取り入れたサービスが登場している。この流れはB2C領域だけでなくB2B領域にまで広がっている。本稿では主に「B2Bサブスクリプション」サービスをより円滑に立ち上げるのに必要なノウハウ、留意点をITサービスの切り口から解説する。
メインストリートに向かう「B2Bサブスクリプション」一覧へmore少子高齢化や労働人口の減少が進む中、限られた人材をどう有効に配置するか、優秀な人材をいかに確保するかなど企業の戦略的人事の重要性が高まっている。それを実現するための重要なアプローチが「HRTech」だ。本連載では、HRTechのトレンドから具体的な活用事例、今後を、20年間にわたって人事システムの導入コンサルティングを手がける筆者が紹介する。
戦略的人事の要「HRTech」を理解する一覧へmore連載「『2025年の崖』に立ち向かうERP刷新プロジェクトの勘どころ」では、グローバル経営を進める日本企業が抱える課題に着目し、老朽化し個別最適化した基幹系システムをどのように刷新すればよいかについて解説した。今回はその続編=「2025年の崖のその先」として、既存システムとの違い、クラウドで稼働する基幹系システムの価値などについて考察し、DX時代に求められる基幹系システムの将来像を明らかにしていきたい。
- 基幹系システムをクラウド化、その先に見えるものとは?:第3回(最終回)
- 進化するERPはどのようにデジタルに向き合っているのか?:第2回
- デジタルトランスフォーメーション時代の基幹系システム、その要件:第1回
あらゆる企業の経営課題となったデジタルトランスフォーメーション。その潮流は、ITの高度活用で経営を支えてきたIT部門自身にも「転換」を要求している。IT部門、それを率いるITリーダーがこの先どうあるべきで、何を担って経営に資するのか──。自社での実践を通じてこのテーマに対峙するクックパッドのITリーダー、中野仁氏と各社キーパーソンの対談を通じて明らかにしてみたい。
- 僕らが事業会社のIT部門でチャレンジを続ける理由─LIXIL岩﨑氏×クックパッド中野氏(第2回:後編)
- 「運用超大事」「システム統合こんまりメソッド」…強いIT部門の実践─LIXIL岩﨑氏×クックパッド中野氏(第2回:中編)
- データをビジネス価値に変える基盤をどう作る? 何が大事?─LIXIL岩﨑氏×クックパッド中野氏(第2回:前編)
NoSQLデータベースが従来のSQLに代わるデータベースの新潮流として注目されて久しい。その中でも今、最も勢いがあって着実にユーザーベースを広げているNoSQLがある。それが「MongoDB」だ。「日本企業の情報化・情報活用を推進するほどのパワーがMongoDBにはある」と考える筆者が、MongoDBの今を伝える。
NoSQLのトップランナー「MongoDB」の今を知る一覧へmore経済産業省のDXレポートで語られた「2025年の崖」には、デジタル化に向けてレガシーシステムを見直すことを促す内容となっており、各方面に波紋を広げている。経済損失にもつながるとされるこの問題の、大きな要因のひとつとされるのがSAP ERPのサポート切れだ。NTTデータ グループにあって、多くのSAP ERP案件をグローバルで手掛けてきたNTTデータ グローバルソリューションズの代表取締役である磯谷元伸氏が、企業はSAP ERPの刷新プロジェクトにどう立ち向かうべきか、そのヒントを示す。
- 基幹系刷新プロジェクトのフェーズ別留意点と「成功の秘訣」:第4回(最終回)
- 基幹系システム刷新プロジェクトの落とし穴(業務改革編):第3回
- 日本企業の基幹系システムは進化するグローバル経営に後れを取っていないか:第2回
2019年3月中旬に掲載した「ITプロジェクトの成功に必須の『7つの行動特性』─元JTBのシステム責任者が大学院での研究成果を公開(https://it.impressbm.co.jp/articles/-/17591)」を、非常に多くの読者に読んでいただいた。同記事で紹介した野々垣典男氏は、7つの行動特性の頭文字をとって「PROMETList」(プロメトリスト)と名づけ、現役CIO/ITリーダーに向けて理解・活用を促している。今回から3回にわたって、野々垣氏自身が7つの行動特性それぞれについて解説する。
- カギを握るベンダーとの信頼関係、そして経営に資するITへの理解:第4回(最終回)
- 「発注者の主導と当事者意識」なくしてITプロジェクトの成功はない:第3回
- ITプロジェクトの成功事例に共通する「正しい要求定義」とは:第2回
デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みの過程で、“俊敏な処理”を超えて“リアルタイムな処理”がシステムに求められる局面が増えている。その対応にあたっては、既存のシステムアーキテクチャにでは限界があり、DX時代に不可欠なアプリケーション開発手法として、改めて「イベントドリブンアーキテクチャ(EDA)」に注目が集まっている。本連載では、最新のEDA/イベントドリブン型アプリケーションプラットフォームが備える特徴・機能を解説し、その本質と価値を探っていく。
DX時代に再注目―イベントドリブンアーキテクチャ(EDA)の本質と価値一覧へmore