不採算案件は終結、経営統合の効果を生み出す来期のコスト削減に注目[ITホールディングス 証券コード3626]
2009年3月23日(月)長橋 賢吾(フューチャーブリッジパートナーズ 代表取締役)
金融危機に端を発する現在の不況は、まさしく先が見えない様相を呈している。先が見えない時代だからこそ、どんな企業にも環境対応に適応する柔軟性や、業種業態に応じた企業体力が求められるだろう。そうした要求に応える、あるいは先手をとるべく布石を打った会社の1社が、今回、焦点を当てるITホールディングス(以下、IT-HD)だ。2008年4月にクレジットカード業界に強みをもつTIS(同年3月期の売上高1992億円)と、金融・通信分野の受託開発を中心とするインテックHD(同1231億円)が経営統合。両社の持株会社としてIT-HDが設立された。統合により規模を拡大し、厳しさを増すIT産業の中で生き残りを図る狙いである。
- > 前へ
- 1
- 2
- オンデマンドなど3つの領域での収益化が今後の成長のカギ[SAP](2011/01/27)
- ネットワーク機器の高シェアで躍進、UCS、ビデオ会議、スマートグリッドで次なる成長軸を模索[シスコシステムズ CSCO](2010/12/27)
- M&A、研究開発で“Converged Infrastructure”を強化[ヒューレット・パッカード HPQ](2010/11/24)
- シェア拡大→買収など成長への投資→収益性の改善という“トリプルプレイ”で成長維持【EMC】(2010/10/25)
- 買収による増収効果でさらなる買収を可能に統合ITベンダーとしてIBMを追撃[オラクル ORCL](2010/09/28)
ITホールディングス / SI / TIS / TISインテックグループ / AJS