企業が扱うデータ量が、ペタバイト規模で語られる「BigData」時代が到来しようとしている。その時に備えて、どんなテクノロジーに注目しておくべきなのか。大規模データのハンドリングや分析手法など、注目すべき記事を以下に紹介する。
特集
- 「情報分析」と「行動」を直結させるBI
この情報爆発時代、データに翻弄される危惧を抱くのではなく、企業価値を一気に高める好機ととらえたい。膨大な情報の中には必ずや、収益に結び付く鉱脈が埋もれているはずだ。それを発見するには、精度や鮮度を持ち合わせたデータをスピーディーに分析する仕組みが不可欠となる。幸い、DWHアプライアンスやインメモリーDBなど、分析力に磨きをかけるBI関連のテクノロジーは着実に進化している。情報分析で得た仮説を、行動を持って検証する。極めて基本的ではあるが、そのサイクルを確実に実践し、加速する企業が1歩先んじることになる。
- ストレージの「今」を知る
企業が取り扱うデータは増え行く一方だ。格納場所となるストレージを個別システムごとに用意するのは、ディスクの使用効率や運用の手間などの観点から、あまりにもムダが多い。ユーザーの悩みを解決すべく、ストレージベンダー各社は仮想化や階層化、重複排除などの技術に磨きをかけている。用途ごとにいかに統合を図るか。BigData時代に備え、ストレージを巡る最近動向を伝える。
- クラウドアプライアンス〜IT基盤の次の一手
プライベートクラウド環境を手早く導入する方法はないものか─。こうしたニーズに応じて登場してきたのが「クラウドアプライアンス」だ。リソースプールの形成や仮想マシンの稼働、各種運用管理などに必要なハード/ソフトをワンボックスに詰め込み、事前検証を済ませた状態で提供する。その実力はどれほどのものなのか。最新動向を紹介する。
海外最新動向
- 【Strata Conference】
大規模データ処理が身近な存在に、クラウド発の技術が本格活用期へ - 【IOD】(IBM)
情報の正確性や鮮度に目を向け、意思決定の精度を高める - 【SAP TechEd 】(SAP)
技術開発の主軸はリアルタイム性の追求、買収したサイベースの技術を随所に生かす - 【Teradata PARTNERS】(テラデータ)
ユーザー企業が主導するDWHの進化、BigDataへの対応が次のテーマに - 【Informatica World】(インフォマティカ)
“データ・セントリック企業”への変革で真の競争優位を生み出す
テクノロジー解説
コラム(読み物)
- 河原潤のITストリーム
情報爆発は価値創造爆発へ、ビッグデータ本格活用の時代 - 中島洋の特別対談
テラデータ:ビッグデータをいかにビジネスに生かすか
ニュース
- 日本IBM、BigData向けにHadoop構築ソフト「BigInsights」とCEP「Streams」新版
- SSD混載で大規模データを高速処理、テラデータがDWHアプライアンスの新版発表
- トゥッチCEO、EMC World 2011で「クラウドとビッグデータの交差点」に向けた新製品を披露
- 日本オラクルと日立、大規模DBシステムの最適な運用管理構成モデルを提供開始
- 日本HP、Hadoop向けにディスク密度を高めたスケール・アウト型PCサーバー
- HPとMSが大規模DWH向けアプライアンスを発表、BigData時代のITプラットフォームの選択肢に
- 大量データ分散処理アセスメントサービス<日立製作所>
- Hadoop基幹バッチを簡単に開発するDSL、ウルシステムズがOSSで公開
- サイベース、「リアルタイム・データウェアハウス・スイート」を提供開始
- インテック、「EINS/SPS」にHadoopを利用した分散処理基盤サービスを追加
- 既存DBの完全な置き換えも視野、インメモリーDB製品を発表
- Hadoopを利用した企業向けオンラインストレージサービス<Cloudstor/アイネット>
- オラクル、大量データを高速処理するOLAP/DWH専用機
- NTTデータ、省電力・低排熱の垂直統合型サーバ「Lindacloud」を発表
- 日本IBM、ストリーム・コンピューティングの低コストな価格体系を発表
- NTTデータ、大規模データ処理基盤「Hadoop」の普及を目指し、米Cloudera社と協業
- サイベース、金融向けストリーム・データ分析ソフトに新版「Sybase CEP R4」
- NTTデータ、オープンソースの分散処理基盤「Hadoop 構築・運用ソリューション」を提供開始